11.9 sat − 12.21 sat 2024
トークイベント
11月9日[土]17:00–
末永史尚、千原真実、古屋湖都美、光藤雄介
絵を描くことなど、手を使って作品を作ることには、一定のルーチンが組み込まれており、自動的に行われる作業的な要素が含まれています。そのような作業は意識を働かせずに行われるため、創造性とは対局にあるものと思われがちです。しかし、こうした半ば無意識の繰り返し行為に身を置くことで、感覚が研ぎ澄まされ、日常の時間感覚では気づかない細部や質に注意を向けることができるようになります。反復の中で、日常に潜むノイズや新たな発見が浮かび上がってくるのです。
本展では、絵画を軸に、このような作業的な側面が持つ効果を感じられる作品に焦点を当てます。特に、何かを「なぞる」という行為について考えてみたいと思います。線をなぞること、布の構造を模倣すること、形をなぞることなど——こうした制作は、既存の何かをなぞりながら、その過程で見つかる微細な差異や豊かさを感じ取り、新たな角度から絵画と人の営みを見つめ直すきっかけを作り出しています。
末永史尚
1985 熊本県生まれ
2008 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻 卒業
主な個展
2024 「風景D」CRISPY EGG GALLERY、神奈川
2023 「四角形につなぐ」つなぎ美術館、熊本
2021 「風景、片鱗」熊本市現代美術館 GⅢ/井手宣通記念ギャラリー、熊本
主なグループ展
2024 「VOCA2024 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
2023 「造形思考1 現在の手ざわり」東京造形大学附属美術館、東京
1997 東京都生まれ
2024 東京造形大学大学院造形研究科造形専攻美術研究領域 修了
主な個展
2024 「イトノウエノイト」JINEN GALLERY、東京
2023 「指を折って、ひとつを数える」JINEN GALLERY、東京
主なグループ展
2024 「Neither」Marco Gallery、大阪
2023 「NUNO 5つの現代テキスタイルアート」Bunkamura Gallery 8/、東京
「再三再四メモリ」下北沢アーツ、東京
2022 「内と外、守られる、結びつく、くりかえす、きっかけをつくる、」Gallery&Space TATSUMI、東京
1982 大阪府生まれ
2008 多摩美術大学美術学部芸術学科 卒業
主な個展
2024 「柵の向こう」msb gallery、東京
「動く絵」RISE GALLERY、東京
2023 「続・行間」TS4312、東京
2022 「感電」SHINBI GALLERY、東京
主なグループ展
2023 「臨場」msb gallery、東京
2020 「Face Up」Gallery 711、東京
11.9 sat − 12.21 sat 2024
1974 山口県生まれ
1999 東京造形大学造形学部美術学科美術Ⅰ類 卒業
主な個展
2024 「軽い絵」Maki Fine Arts、東京
2014 「APMoA Project, ARCH vol. 11 末永史尚 ミュージアムピース」愛知県美術館 展示室6ほか
2012 「やまぐちアーティスト支援事業 末永史尚 個展『かげり』」秋吉台国際芸術村、山口
主なグループ展
2020 「グランドオープン記念事業 展覧会 あしたのおどろき」東京都渋谷公園通りギャラリー
2019 「百年の編み手たち 流動する日本の近現代美術」東京都現代美術館
「アートセンターをひらく 第2期」水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城