See Saw gallery + hibit

11.12 sat − 12.25 sun 2022

中村葵 木下雄二別様に、別の言葉で

別様に、別の言葉で
企画|千葉真智子[豊田市美術館]

言葉は長い使用の過程で忘却され、失われ、しかし形や音を変えて谺(こだま)のように別の言語や言葉のうちに受け継がれ、作り直される。言葉も声も、私たちが気づいたときには既に失われていて、気づかないうちに生まれ直している。まるで言葉は、私たちに先立ち、生き物のように生成変化しているようでもある。だから使用者である私たちは多くの場合、無自覚に、言葉を、発話を、使い直している。では言葉を、発話を、強引にも創造し、あるいはモチーフとして自覚的に使ってみたらどうだろう。
これまでの制作において、言葉や発話、その交換にアプローチしてきた二人の作家。中村さんが、理詰めで考え抜き、執拗と言っていいほど作り込んだ先に、抜けるような飛躍を呼び込むのだとしたら、一方の木下さんは、予見を頼りに試し探り進むなかで、思わぬ原始の種を堀り当て、拾い出してみせると言えようか。そして、一見、対極的な二人の態度に共通するものがあるとすれば、それは谺を聴き取るように、言葉を長大なスケールのなかで捉え直そうとし、またその試みが結果的に、言葉を持つ私たちのフィジカルな感受性に強く作用してくることだろう。そこにはゲームをする身体が、その都度、ルールを創造、更新していくような自由がある。
ぜひこの機会に別様の言葉に立ち会っていただけたらと思います。

トークイベント
出演|中村葵、木下雄二、千葉真智子
日時|12月25日(日)14:00–
会場|See Saw gallery+hibit

※会期を1日延長して、12月25日(日)14:00よりトークイベントを行います。トーク開催中には一部の作品はご鑑賞いただけない可能性がありますので、ゆっくりと作品をご覧になりたい方はトーク開始前、または終了後の時間をご利用ください。(12:00開場、17:00閉場)

Aoi Nakamura

1994 福島県生まれ
2016 武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻 卒業
2018 同大学大学院造形研究科油絵コース 修了

主なグループ展
2022 「惑星ザムザ」小高製本工業株式会社跡地、東京
「スポーツと気晴らし」東葛西1-11-6A倉庫、東京
2021 「フェスティバルFUKUSHIMA! 越境する意志」四季の里、福島
「沈黙のカテゴリー」クリエイティブセンター大阪
2020 「余白/Marginalia」SNOW Contemporary、東京
2019 「群馬青年ビエンナーレ2019」群馬県立近代美術館
2018 「プロジェクトFUKUSHIMA! 清山飯坂温泉芸術祭」旅館清山、福島

Yuji Kinoshita

1994 奈良県生まれ
2017 武蔵野美術大学油絵学科版画専攻 卒業
2019 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画・版画領域 修了
2022 コレクティブ「縄(愛知県芸チーム initiated by 奈良美智)」ディレクター

個展
2019 「変身」Art Space&Cafe Barrack、愛知

主なグループ展
2021 「名古屋×ペナン同時開催展:名古屋文化発信局」Minatomachi POTLUCK BUILDING 3F、愛知
2019 「Lagrangian point –Telepathy–」Gallery PARC、京都
2018 「Translation of 3 Visions of Printmaking」H.R.H Princess Sirindhorn Art Gallery、ナコンパトム、タイ

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