See Saw gallery + hibit

2.2 sat − 3.2 sat 2019

栗本百合子光の溜まる器と皿

栗本百合子を私たちが失ったのが2017年12月。静謐な作品の印象とは別に、市内のギャラリーでのオープニングに顔を出されることが多く、人と接することや話すことの好きな社交的なイメージが残る。そしてある時期からがんの治療を受けていたことも知られていた。ただし、周囲の心配をよそに彼女自身には深刻さは感じられず、以前と変わりなく精力的に制作をされていた。そのような中で2014年にカフェを併設するSee Saw galleryで髙柳恵里さんとの二人展が開催され、彼女自身が撮影した写真や絵画を含むインスタレーションが展開された。本展ではその一部を再展示するとともに、彼女と関わりのあった7名の寄稿者により選定された作品写真やテキストを通して彼女を見つめなおす。これらを、不在となった彼女が残した痕跡や記憶といった「影」として解釈するのではなく、身体の不在の後に通り過ぎる「光」の溜まり場として捉えてみたい。
企画監修:拝戸雅彦(愛知県美術館企画業務課長)

主催・企画|See Saw gallery+hibit
企画協力|栗本百合子アーカイブ、小池俊起

オープニングパーティー
2019年2月2日(土) 18:00−

【刊行物】
『栗本百合子 光の溜まる器と皿』 2019年発行
発送をご希望の方はギャラリーにお問い合わせください。

テキスト|
蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)
佐藤克久(美術家)
高橋綾子(美術評論家)
髙柳恵里(美術家)
ニシテツロウ(美術家/サウンドアーティスト)
拝戸雅彦(愛知県美術館企画業務課長)
増田千恵(編集・制作/リア制作室)

編集|拝戸雅彦、小野冬黄
デザイン|小池俊起
発行|See Saw gallery+hibit
価格|1,000円(税込)

Yuriko KURIMOTO

(1950−2017)
名古屋市生まれ。美術家。

主な展覧会
2016 「栗本百合子+ニシテツロウ|the heating room -cycle-」Re-TAiL(旧尾西繊維協会ビル)(愛知)
2014 「栗本百合子×髙柳恵里|名付けがたく捉えることもむずかしい」See Saw gallery(愛知)
2007 「rooms」名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
2001 「美術館を読み解く─表慶館と現代の美術」東京国立博物館表慶館(東京)
1997 「眼差しのゆくえ─現代美術のポジション 1997」名古屋市美術館(愛知)
1994 「クリテリオム13 栗本百合子」水戸芸術館 現代美術ギャラリー第9室(茨城)

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